HAREM TIME
ネギま!ss4
ナギネギアス


似てない・・・というよりも似せようとすらしなかったことに問題がある気がします・・・。

アスネギSSです。
アスネギ好きな方はどうぞ。

『手を繋いで』









夢を。



見ていた。





『手を繋いで』





夢の中での私は子供だった。
まだ学園に来たばかりの頃の、無口で愛想の無い ―――― ガキ。


ガキは嫌い。


なのに私の隣にはどういうわけか私よりももっとガキンチョのあいつがいて、私はそのちっちゃな手をしっかりと握っていた。
離れないように。
離してしまわないように。

手を繋ぐ。


そして私の目の前。



ナギが。

あいつのお父さんが。


いた。



「なーんて顔してんだよアスナ。心配すんな、もうどこにも行きやしねーからよ」


そう言ってナギは視線を合わせるように膝をつき、私たちの頭を軽く叩いてくれる。

優しくて、温かくて、何もかも安心できる大きな手。



だけど。



それでも。




私はナギの服を、あいつの手を握る指に力を込めた。


私とネギ。


私とナギ。



ネギとナギ。


2人が二度と離れてしまわないように。
2人を繋ぎとめる架け橋のように。


私は2人をギュッと強く握り締める。


するとあいつも私の手を握り返してきた。
ガキンチョとは思えない強い力に驚くがでも痛みはなく、むしろそれは心地よくて ――― 。

私は。


私は。





目を覚ました。





「あ、すみません。起こしちゃいましたか」
「んっ・・・・」

眠い目を擦りながら隣の顔を見ると、夢の中の小さな子供とは違い大人っぽくなったネギがそこにいた。
いつの間にか私よりも背が高くなり声も変わってまったく可愛げがない。

「次の駅までもう少しかかりそうなので眠っていていいですよ。アスナさんも疲れているでしょ」

低い振動が身体に伝わる。
彼の背後で流れ行く景色。


そうだ・・・・。


思い出した。


今からナギに会いに行くんだ・・・。


ナギと再会を果たして数年。
念願のマギステル・マギとなったネギのミニステル・マギとして、私は今彼と行動を共にしている。
仕事は忙しくて大変だが誰かの手助けが出来るというのは嬉しいし、なにより毎日ネギと一緒にいることができる(これは口が裂けても言えないけど)
ただ残念なのがナギとなかなか会う機会がないということ。
彼もまたマギステル・マギ、サウザンドマスターとして世界を飛び回っている。
今回はネギがマギステル・マギとなってから初めて会いに行くのだ。


だからあんな夢を見たのかな・・・。


右手を見る。
手にはまだナギの服を掴んでいるような感触があった。
見上げるとそこにナギがいるような・・・・。

そして左手。

優しくて、温かくて、何もかも安心できる大きな手で。


ネギがしっかり握ってくれていた。


私はネギの肩に身を委ねて手を握り返す。

「ナギに会うの久しぶりねー。嬉しいでしょ」
「はい、話したいことたくさんあるんです」

そう話すネギの表情は父親を探していたあの頃と変わらない幼さの残る笑顔で遠くを見つめた。
それが嬉しくて私もつられて頬を緩める。

「でもビックリするかな、私がネギのパートナーになったって言ったら」
「きっと喜んでくれますよ。アスナさんのことは父さんもよく知ってますから。でも・・・」

少し躊躇うようにネギは言った。

「アスナさんはいいんですか?」
「ん? なにが?」

聞くとネギはこちらを向いて、

「父さんのパートナーになりたかったんじゃないですか?」
「はい?」


なんのことだろう?


「タカミチから聞きました。アスナさんが小さいときパートナーに父さんを指名したって」


あー、そういえばそんなことも言ったような言わなかったような・・・・。


「なによネギ、もしかしてヤキモチ?」
「あ、いえ、別にそういうわけでは・・・」

冗談のつもりで言ったのだがネギは顔を微かに赤めて視線をそらした。


図星ってわけね、もぉ。


「いいのよ。私は私の意志であんたを選んだんだから。あんたを守りたいって思ったのも私の意志なんだから。私はあんたのパートナーになれて満足よ」
「アスナさん・・・」
「だからもっと自信持ってよね。私のマスターなんでしょ!」
「は、はい!」

ぱんっ!と力いっぱい背中を叩くとネギは明るく返事をし、私の手を両手で包んで目を伏せた。

「ありがとうございますアスナさん。僕もアスナさんを守ります。これからは僕がアスナさんを守っていくって父さんの前で約束します」

やがて列車は速度を落としてホームへと滑り込んだ。
窓から見えた懐かしい顔。

「ナギっ!!」
「父さん!」

私たちが列車を降りると。

ネギと同じ赤毛のあの人が悪戯っぽく笑みを浮かべて挨拶代わりに片手を上げた。



■ あとがき ■

妄想炸裂もいいところですな・・・。
キャラがなんか違ってるし。
久々に一人称で書いたのですが失敗したと痛感しました、スミマセン。

設定としてはちょっと未来の話です。

アスネギのいいところの1つはナギという共通点があるということです。
ナギという2人にとって大切な人の思い出を共有できるのは素敵なことじゃないですか。
逆にナギからしたら幼かったあの2人がパートナーになるなんて感慨深いですよね。
DQ5でいうならサンチョのポジションですよ。

しかし明日菜はなぜナギパーティと一緒にいたのでしょうか。
恵麻の妄想では明日菜は何かから狙われていて彼女を守るためにナギパーティにいたのではないかと思っています。
じゃないとナギ行方不明、ガトウ死亡の理由がつかないですからね。
なので今回書いたネギの台詞『これからは僕がアスナさんを守っていくって父さんの前で約束します』は、ナギが守ってきた明日菜を今度は自分が守るという父から子への交代の意味も含めてあります。

うーん、でも明日菜はナギのパートナーになれなかったのかなぁ。
オシメとれたらって言ったのにナギったら・・・。
ただアスナのパクティオーカードだけ他の人たちのカードと違い正面を向いた絵柄じゃないので実は何かあるのではないかと期待しております。

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